われらの祖先の天才は、虚無の空間を任意に遮蔽して自ずから生ずる陰翳の世界に、いかなる壁画や装飾にも優る幽玄味を持たせたのである。
陰翳を愛でるという、日本的な感覚が書かれた随筆 建築、照明、紙、食器、食べ物、化粧、能や歌舞伎の衣装など、 多岐にわたって陰影の考察がなされている。