Interview
チームで絶対的エースとして君臨する男の内なる思いを探る
ロマンドールをはじめ、得点王を5度獲得し、さらにアシスト王など主要タイトルを総ナメにするチームの絶対的エース。あらゆる賞賛を浴びてきた男がどんな思いで、今チームに参加しているのか。
また母国を離れ日本という地で活躍するに至ったルーツはどんなものだったのか。知られざるその真相に迫りたい。
Section.01
FC ROMANへの加入
—まずは、FC ROMANへの加入についてお聞きしたいと思います。
アリン僕が初めてFC ROMANを知ったのはこのホームページでした。2010年の年末にホームページから参加希望のメールを送りました。
でもその時、不運にも活動直前に怪我をしてしまい、数ヶ月フットサルができなくなってしまったんです。なので、その時は参加することができませんでした。
—僕たちもアリンという名前でのメールだったので、ペンネームか何かと思いました。
アリンそうですね。その数年前から日本に住むようになっていたんですが、定期的にフットサルができる環境を探していました。
そんな時、検索でヒットしたのがこのFC ROMANでした。
結局怪我で2010年は参加できなかったんですが、約半年後もう一度連絡をし、今度こそ本当に参加しました。
—それが10-11シーズン最後の活動FC ROMAN'12でした。
アリン参加する前からホームページで見ていたんですが、結構しっかり作られていたんで、かなり本気でフットサルをしているチームと思って参加した記憶があります。
最初は簡単にチームにはいれるとは思っていなかったんですが、活動終了後9.TAKAHARAや57.NAGAHAMAが「ぜひFC ROMANに参加して!」と誘ってくれたんで、その日のうちにチームに入ることに決めました。
—日本人ばかりの全く知らないチームで不安はなかったんですか?
アリン初めて参加した時からみんな楽しいそうにフットサルをしていましたし、その日は怪我でプレーできず見学に来ていた9.TAKAHARAなんかも、めちゃくちゃフレンドリーに話しかけてくれて不安は全くなかったですね。
楽しくフットサルができると思って迷いはなくチームに加入しました。
Section.02
遠く離れた母国と日本について
—アリンがホームページからの参加第1号でした。僕たちも出会いをとてもうれしく思ったのを覚えています。
アリンそうですね。キャプテンはじめみんないい人ばかりでしたし、いい意味で思っていたより気楽にフットサルができる環境だと思いました。
また同じタイミングで16.HIRABAYASHIも加入し、一気にチームがにぎわってきた時期だったと思いますね。
—ちなみにアリンの母国の話を聞かせてもらえますか。
アリン僕はルーマニア出身で、子供の頃はドイツで育ちました。
ヨーロッパはサッカーが盛んですが、フットサルもいろんなところでやっていて盛んです。僕はサッカーもやっていましたが、やっぱりフットサルの方が楽しいと思うので、日本に来てもフットサルができる場所を求めていたんです。
—日本の文化で戸惑ったりすることはなかったですか?
アリン僕はドイツにいた頃から日本の文化に興味があり、特にマンガが好きでした。中でも浦沢直樹先生の「20世紀少年」が大好きで、そういった影響もあって日本に行きたいと思ったんです。
日本に来て最初は沖縄のホテルで住み込みでアルバイトしたりしながら、徐々に慣れていきました。
—ここは変だな?みたいなことってないですか?
アリン強いて上げるなら、誰かと一緒にいる時に日本の人に質問すると、その人が僕じゃなくて隣にいる人に答えを返すことがあるんです。
僕が日本語で質問しているのに、返事を僕じゃなく別の人に返すのは何か変だなと思うことはありますね。
Section.03
プレーヤーとしての活躍
—それではFC ROMANの活動に話を戻して、アリンはこれまで何度も得点王を獲得してきましたよね。
アリンはい。僕は得点を取りたいというよりは、勝ちたいという気持ちが強いんです。じゃあ勝つためにはやっぱり得点を取らないといけない。そう思うとみんなより多くシュートを打っているんだと思います。
でも得点が取れるということは、僕にシュートを打ちやすいようにパスをしてくれる人がいるということですよね!
—そうですね、アシストあっての得点ですもんね。
—そして何度もあと一歩のところまでいきながら、遂に5代目ロマンドールを獲得されましたね。
アリンそうですね。何がなんでも欲しいと思って狙っていたわけではないんですが、あの時はうれしかったですね。
ロマンドールを獲得する秘訣を教えましょうか?
それは何と言ってもFC ROMANに参加することです。FC ROMANというチームはフットサルのうまさや得点だけじゃなくて、いかに参加してフットサルを楽しむかということが大事なんだと思います。
—得点王、アシスト王、ロマンドールも獲得してこれまで大活躍されてきましたが、今後の目標はどんなものですか?
アリン以前、ベストマッチメイク賞というものを頂いたんですが、今後もマッチメイクや大会の参加なんかも続けていきたいですね。キャプテンばかりに頼ってはいられないので。
あと得点ばかりじゃなく、今度は僕がこれまでの恩返しをしてみんなにアシストをしていきたいと思っています。
—僕たちもアリンのパスをしっかりと決めないといけないですね!
あとはベストゴールをぜひ狙いたいと思っています。最近はレベルも上がっているので難しくなっていますが...。
ロマンドールはもっといろんな人に獲ってもらいたいと思います。長らく会ってないメンバーもいっぱいるので、みんなも積極的に参加して、ぜひ狙ってくださいね!
—僕たちもFC ROMANというチームをやっていなければアリンに出会うことはなかったと思うと、本当にFC ROMANを結成してよかったと思います。これからもずっと一緒にフットサルを楽しんでいきましょう!
—今日はありがとうございました!
【取材場所】Profile