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20200617
liquid rainbow - SuiseiNoboAz
4人体制になり新たな形で生まれ変わった彼らの渾身の楽曲。HIP HOPともとれるような語りから静かにはじまり、交響曲のような重層的でソリッドなサウンドに包まれ、ダイナミックにメッセージは進んでいく。しかしあくまで軸足はロック。宗教色すら感じられる神がかった作品に仕上がっている。
芸術作品の解釈は人それぞれとよく言われるが、キーとなる「liquid rainbow」というワードの捉え方がこの曲の行方を決める。
「liquid rainbow」
七色に光る輪、虹。しかしその実態は、単なる水で光の屈折。一般的に円、サークルといった類のものは神聖なイメージを与え、西洋の名画でも神々の後ろにはよく円が描かれる。そして、虹は弧を描く。それがどこか宗教性を感じさせるのだろう。目の前に現れた存在は分け隔てない救いを差し伸べ、天へと帰す。身近な世界から距離は離れていき、そしてまた一気に詰めてくる展開に、一種の救いのようなものを見出してしまう。聞き手と作品との距離の変化によって聴くものを魅了する。よく言えば救い、悪く言えば洗脳。
そして、このあとは一体どんな世界が続いていくのだろうか。
COMMENT
それぞれがリズム遊び・リフ回し・言葉遊びを楽しんでいるような曲に聞こえた。
どこかで合体することもなく最後まで奥行きを感じる音の空間の中で一つのテーマに乗っかってジャムっている楽曲な印象- nararion
- 皆さんからのコメントお待ちしております。お気軽に投稿してください。
- master
おもちろい。初めのムードと、最後のムードが全く違うところがおもしろい、切り貼りしたみたい。
白黒で左右からパカパカ聴こえるミニマルな音。無機質なリリック。残響感溢れるノイズ。だんだん少し温度のある声になって、my favorite thingはなんで入ったんだろ何か思い出してるのかな。
だんだーんエモくなるんですよね。エモいエモい。白黒で始まったと思ったのに最後には薄いブルーの綺麗な夕方の電線てかんじ!
世界のすみっこを垣間見た気がしました。