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20211029
end roll - Gateballers
映画やドラマを見るといつも思う事がある。例えばその映画がハッピーエンドで終わったとしても、現実というものは続いていく。いいこともあれば、悪いことも起こる。寝て起きて、ごはんを食べ、風呂に入り、歯を磨きまた寝る。何も特別なことがない毎日がだらだらと続いていく。それが現実だ。
「沈んでゆく夕陽に意味を求めちゃだめさ
映画の中の恋人たちはどこへ消えたのか分からない」
映画の一番最後に流れる「エンドロール」。どんなにハッピーエンドでも、どんなにバッドエンドでもその後のことは想像することしかできない。
恋人との別れ...なんだろうか、失いたくないというその時の感情をエンドロールに込め、一生とどめておこうとする。今にも溢れ出しそうな感情に呼応するように鳴り響くバンドサウンドが、映画のようなラストシーンと、淡々と続いていく現実の間で揺れ動く様を演出する。
これだけ情報が溢れ、人の興味も、炎上した話題も、何もかもが一瞬で移り変わっていくめまぐるしい毎日。自分がついこの間まで振り回されていた感情さえすぐに忘れてしまう。でも、休符を目一杯使ったこの曲を聞いている間だけは、じっくりと自分の気持ちを整理することができる。
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