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20220123
Strobolights - スーパーカー
「2愛+4愛+2愛+4愛-sunset+4愛・・・」
といったかたちで数式が続いていく斬新な歌詞。
この曲の歌詞を初めて見たときはただただ衝撃的であった。
「よくわかんないけど、なんかすごい曲だ...!」そう思った。
愛が積み重なっていくってことを表現しているんだろうな、ということだけは、初見でなんとなく分かった。
今だから、わかるんですが、
これ以上ないくらい数学的(≒無機質)な歌詞なのに、そこに愛が溢れているという面白さが、この曲の一番の魅力だと思う。
そしてこの曲のサビでは、
「今愛の灯のライト すべての●●が」
の●●の言葉を変えるだけで、繰り返していく。
この、繰り返しを用いることで、歌詞の意味が螺旋状にループして広がっていくような感覚。。。
よく、「日本語という言語はメロディに載せるのが難しい」と言われますが、
ただ、日本語という主語を明記しなくても成立する、そんな曖昧な言語だからこそ表現できる世界観...がこの歌詞なんじゃないかなと思います。
どこに愛の灯のライトが降り注いでいるか、だれに対して愛の灯のライトが降り注いでいるのか、はっきり書いてないのです。
登場人物や風景を想起させるような、そんな具体的な言葉も一切でてこないからこそ、
この愛というのは、家族愛なのか、恋人なのか、はたまた友人なのか...。いろんな解釈ができる。
日本語を歌詞に用いるからこそ表現できる世界観なんじゃないかなと、思います。
今こうやって、この曲を自分なりに文章にできるのは、
この曲を初めて聴いてからはや15年ほどの歳月が流れているからで...。
15年前の初期衝動である、「よくわかんないけど、なんかこの曲すごい...!」という直感を頼りに音楽を漁り生きてきた結果、僕はいまこんな人間になって、こんな音楽を聴くようになりました。
...なぁんて言っても、過言ではないんじゃないかなって思います。
そういえば、最近YUIがこの曲をカバーしました。某車メーカーのCMに使われてます。
こうやって、僕に大きな影響を与えた曲が、発売から20年以上たった現在でも、こうして世の中で流れているというのは、とても嬉しい事です。
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