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20201103
Highway Cabriolet - 赤い公園
コピーライティングのことをちょいと学ぼうというもんなら、
「違和感」という言葉は、絶対にどっかで目にするキーワードかと思います。
思わず二度目してしまうような、「違和感あるけど、でもすんなり入ってくる」みたいな、絶妙な違和感。。。
この曲の歌い出しの、
『I Love Youって空耳してもいいかな』
という歌詞は、まさにこの「絶妙な違和感」を体現していると思う。
だって、意図的に「空耳」する時点でそれは「空耳」といえないわけで。。やっぱこの日本語の使い方には違和感がある。
でも、『I Love Youって空耳してもいいかな』っていう、主人公の想いはすごくわかる。これを「空耳」って言葉で表現したいのもわかる。
もうこの短いフレーズだけで、片想いの曲なんだなってわかる。
でも、「あの子に振り向かせたい」とかそんなありふれた片想いの歌詞が歌い出しだとしたら、普通すぎる。単なる歌声として、聞き流されちゃう。
だからやっぱり「絶妙な違和感」って大事。
ちなみに2番のAメロの最初の歌詞は、
『I Love Youって空耳してくれるかな』
である。この流れも素敵。
2020年10月18日に自ら命を絶った津野米咲の追悼ということで、今回は赤い公園の曲を書いてみました。
91年生まれなので、僕と同い年......である。合掌。。
COMMENT
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- inosan
違和感の正体は、相容れないキーワードとキーワードの組み合わせのなせるわざか。誰にでもあるような体験を、誰にも真似できない比喩の連続で、ドラマ化した1曲。
「I Love Youを空耳」ってどんな会話だったんだろう..と想像をかきたたせてくれる。