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20220224
愛のことば - スピッツ
「スピッツの愛のことばの歌詞の意味は反戦歌だ」
みたいな情報を、昔目にした記憶がある。
でも、「そうなのかなぁ」って、あんま深く考えずに、時が経って2022年2月。
戦争っていうものがリアルに感じる今改めて、歌詞にちゃんと注意しながら聴いてみた。
いろいろな解釈ができる曲なんだろうけど、
ただ、2番の歌い出しの歌詞は結構強烈で、これぞ草野マサムネって感じだなって思った。
"優しい空の色 いつも通り彼らの青い血に染まった なんとなく薄い空"
青空を、「彼らの青い血」と表現する感じ。
それだけでも十分ギャップがあってハッとするのに、
わざわざ「優しい」という形容詞を付け加えるこの感じ。
よく、草野マサムネの書く詩は、「爽やかさの中に潜む狂気」みたいな表現をよくされるけど、
この場合は、「何気ない日常の背後にある戦争や独裁なんかの影」を表しているように思った。
きっと、
例えば1941年の真珠湾攻撃の頃なんかも、晴れた日の空は青く澄んで綺麗だっただろうし、
昨日のキエフだってそうだったんだろうなぁと。
数ヶ月前までは、2月がこんなふうになるとは、ほとんどの人が思ってなかっただろう。でも現実ってこんなものだろうなぁと思う。
COMMENT
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- inosan
起こった事実や、目で見える具体的な何かについて訴えるためではなく、心動かされた様を伝えるために選びとられたことばのよう。それ故に、どんな風にも解釈できてしまう。
何が正しく何が正義かわからないからこそ、芸術表現は鑑賞者それぞれの心象を写す鏡の役割があるんだろう。