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20210307
ごめんね - ふくろうず
「ごめん」とか「ありがとう」とか「さようなら」とか、
JPOPや小説どころか日常でもありふれた言葉、
そんな言葉の背景を描いて、その一言に意味をもたせるってのも、作詞のテクニックなのかなーとか思うのです。
こういう部類の良い歌詞というのも、世にたくさんありますが、
そんな中でも、ふくろうずの「ごめんね」という曲のサビって、ただ「ごめんね」と繰り返すだけ。
曲の後半になるにつれて、曲の盛り上がりとともに「ごめんね」の意味がどんどん深くなっていくこの展開は素敵だと思う。
冷静に考えると主人公はめちゃくちゃメンヘラな女の子なんですが...
そんな素敵な展開に騙されて、聴き手の誰しもが思わず感情移入しちゃうマジック。
ただ、サビやタイトルのインパクトで、ストレートな歌詞って思ってしまいがちだけど、
この主人公とその恋人が別れたのか、あるいはいろいろと問題がありながらも関係が続いているのか、ってことにははっきりと言及してなくて、聴き手が解釈をする余白がある。そんなバランスも面白いって思う。
COMMENT
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- inosan
「内なることば」と「外に出ることば」。人は、この違いに悩まされれ、踊らされ、喜び、笑い、打ちのめされる。
「ごめんね」は声に出して外に出る唯一の言葉だが、その背景にはいろんな意味が込められている。頭の中を覗かない限りは分からない。そんなコミニケーションの難しさを歌っているようだ。