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20230805
Loneliness - Ginger Root
最近、海外の音楽シーンを全然追わなくなっている私ですが、
そんな中でも、アジア系のアーティストだけなんかやけに私の耳に入ってきて、そしてその人たちの曲が面白くて思わす聴いてしまうんです。
Japanese Breakfast(名前のわりに韓国系)、The Linda Lindas(中国系)など。どれも日系ではないようですが、でも日本の音楽やカルチャーに影響を受けていることが作品を聴いてても明らかに感じられるものがあって、それが面白い。日系でもないのになんで日本の影響が・・・と不思議に感じるのですが、アメリカの東アジア系コミュニティ内特有の価値観や流行りものみたいなものかあるんですかね。
そして今回紹介するGinger Root。
中国系米国人とのことですが、独学で日本語勉強してるみたいで、先日日本のラジオに出たときに流ちょうな日本語を喋っててびっくりした。
音楽性と楽曲の素晴らしさからして山下達郎の後継者といっても良いのではないでしょうか。それでいて、かつてYMOがやっていたコミカル的な要素も継承している。日本人の誰よりも80年代頃の日本の音楽シーンを受け継いでいる感。
今回紹介しているLonelinessという曲は、MVからもはっきりわかるように、日本の80年代のアイドルソングのオマージュ。
ローファイで心地よいサウンドと英語詞にちょっと惑わされそうになるけど、サビなんかこりゃ完全に松田聖子である。でもやっぱり西海岸のアメリカ人が作った感じもちゃんとあって不思議な感覚。80年代の歌謡曲にもそういう解釈があるのか、と新たな視点をもらった感じがある。そしてこの曲が日本だけじゃなくちゃんとアメリカの音楽シーンで評価されているのがうれしい。
こんなふうに良いカルチャーというのは、相互に影響しあって更に進化をしていくんでしょう。アメリカの音楽シーンも日本の音楽シーンもこれからどうなっていくのか楽しみに思えてきちゃいます。
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- inosan
日本の音楽が世界で簡単に消費されることなく、評価され浸透されていく様をまさに感じられる好例と言えるんではないだろうか。