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20200906
I'm Happy But You Don't Like Me - Asobi Seksu
まるで小学校低学年の子が書いたかのような歌詞だ。
1節1節が短文で、簡単な言葉しか使われていなくて、
楽しいとか嬉しいとか、好きとか、直接的に感情を表すような言葉の割合が多い。
状況描写から、その情景からなんのつながりもないまま急転直下のように感情表現が出てくる。
でも...なんも説明もないまま、「君はわたしが嫌い」という言葉がでてきて、裏切られる感じ。
君はわたしが嫌いな理由も、君はどこにもいない理由も、そのヒントも背景も、なんも出てこない。
これを「良い詩」だと評価する勇気はないけれど、
でも、歌詞としては、こんな詩のほうがちょうど良く心地良いこともある。
難しいこと考えなくて済むし。
こういう歌詞、少なくとも日本語歌詞ではなかなかない。
やくしまるえつこの歌詞が近いという意見があるかもしれないけど、
彼女の歌詞は、小さな女の子をが人公だとしても「独特の世界観」となってしまう。
それはそれでいいんだけど、
こう、もっと単純な...小学生の絵日記みたいな歌詞は、なかなか他に見当たらない。
7歳まで日本で育ち、それ以降はアメリカで育った、
Yuki Chikudateだからこそできることなのかもしれないなぁって、思う。
COMMENT
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- inosan
確かに他に類を見ないような歌詞である。しかも、ある意味こわいタイプにも思えるような執着心。想いが伝わらない苦しみを「詩」で巧みに表現する歌はあれど、ここまで単純なものも珍しい。
それだけ執着を見せながらも、拍子抜けのように曲の終わりを迎えるところに、びっくりするぐらいの切り替えの早さを感じる。大抵の悩みなんてたいした事がない..そんなことを伝えたかったのだろうか。