-
play_arrow
20201018
ハチミツ - スピッツ
音楽に限らずアートと呼ばれるものは、
伝えたいメッセージなんて、ありふれたものなんだから、
結局そのメッセージを届けて伝えるために、どう演出するかって勝負だと思うのです。
草野マサムネの場合、
メッセージの喩えの、その喩えの世界の中で独自の世界観・ストーリーを築くのが抜群に素晴らしいなぁって思うのです。
その代表例がこの「ハチミツ」という曲。
歌詞の中に出てくる1つ1つの名詞のセレクトが、童話の世界のようで、素敵。
「ビスケット」「こごえる仔犬」「ビーコートのポケット」「意地っ張りシャイな女の子」「蝶々結び」...。
そして、「幼き頃を思い出す」とか、「いつか失くした自分を見つけ出す」とか、
そういう表現じゃなくて、「懐かしい遊びが蘇る」という言葉で表現するセンス。。。
さらにそのあとに、「壁を乗り越えてきたから」「つらいことを乗り越えたから」とかそんな表現じゃなくて「灯りの場所まで綱渡りしたから」という表現で畳み掛ける。。。
こういう表現の積み重ねに加えて、その後ろで鳴っている変拍子感満載のリズムが、唯一無二の世界を築き上げている。この3分5秒の短い曲の中に、草野マサムネの才能がまさに溢れんばかりに閉じ込められているのであります!!!
しかしながら、このMVの草野マサムネの可愛さ...。
僕は初めて同姓にたいして「キュン」となりました。笑
COMMENT
- 皆さんからのコメントお待ちしております。お気軽に投稿してください。
- inosan
ありふれた言葉ばかりなのに、その組み合わせの妙で想像力を掻き立てる不思議な曲。