-
play_arrow
20191009
愛捨てた - チャットモンチー
失恋した人を励ますって作業、僕も28年生きていると何度かそんな場面に出くわしたけど、いつも難しいって思う。
「星の数ほど男はいるさ」「そんな人よりもっと良い人いるさ」「辛い時こそ前を向けなきゃ」
そんなありふれた励まし文句はあるけど、
そんなの、みんな頭で分かっていても、だいたいの場合、そういう状況では心が追いつかない。
だから、だいたいは、ずーっと愚痴を聞いてあげて、その人が自発的に前を向くのを待つ、くらいのことしかできないことが多い。(きっとそれも良いことではあるけれど。)
そんなシチュエーションのとき、ほかにどんな言葉をかけたらいいんだろうか、どんなBGMが流れてたらよいんだろうか...。
きっと、1つの解決策として、チャットモンチーの『愛捨てた』って曲は良い方法なんじゃないかって思う。検討する価値は大いにあると思う。
失恋を題材にした名曲なんて、世の中にいっぱいあるけれども、
思わず「くす」って笑ってしまいそうな、そんな失恋の名曲は他に知らないから。
「こんなに悲しい夜でさえ、やっぱりお腹はすくのだから、私はまだ人を好きになるのでしょうか」
食欲と性欲は三大欲求に含まれるからってことで、きっとこういう考えに至ってるんだと思うけれど、
こうして改めて見返してみても、ただただ発想が可愛い。そしてこんな唄、橋本絵莉子以外のボーカリストではなかなか歌えない。
失恋で泣いている人をドライブに連れて行って、この曲をかけて、その人が泣きながらもふっと笑う、
そんな光景をたまに妄想したりするんですが、都合の良い妄想ですかね。
ってことで、失恋した女の子を狙う男子におすすめの曲です。
COMMENT
- 皆さんからのコメントお待ちしております。お気軽に投稿してください。
- inosan
テーマとしてはよくあるもので有名どころで言えば「もう恋なんてしない」あたりか。
一人残された心情をチャットモンチーならではの表現が等身大でたくさんの共感を呼ぶ。
キラーワードの「愛し・・・」が憎いほどのセンスで展開していくところにセンスが詰まっている。
低音で歪むギターに悲しみがつまっていながらも前を向く勇気を与える力もある。
時間にしてほんの一瞬でもそこに至るまでの歴史があれば
その瞬間は素晴らしい曲になる。