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20200710
HURTS - Homecomings
つたない英語が、ポップながらも単調で、それでいてどこか切なさが残る曲調とミックスされ、Homecomingsにしか出せない作品に仕上がっている。
苦しみや悲しみではなく、憂鬱。しかも「贅沢な」憂鬱。この曲を聞く度にそんな風に聞こえてしまう。目を覆いたくなるような悲惨な現実があるわけでもなく、逃げ出したくなるような苦しみがある訳でもない。満たされていたとしても、誰しもが抱えるほんの少しの不安や孤独といった感情を見事にあぶり出してくれる。直接的な表現を使わずとも琴線に触れることができるのは、演奏なのか、声なのか、歌詞のひとつひとつなのか...。
いつまでも、この曲を聞いて、説明することができない「個人的な憂鬱」を大切にし続けていたいな、と思う。
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