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20210118
この世讃歌 - TUTLE ISLAND
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ふと、いまの世の中を見渡すと、いつの間にか私たちは二極化してしまったのではないかと思うことがある。情報革命、原発、東京一極集中、コロナ対策――。同じ土地に暮らし、同じ歴史を歩んできたはずの人たちが、いつしか敵対しているかのような空気が漂っている。
和太鼓や篠笛といった日本古来の祭囃子から、ロック、パンク、レゲエ、さらには民謡まで。あらゆる音楽をごちゃ混ぜにした唯一無二のバンド・TUTLE ISLANDが歌う『この世讃歌』には、そんな分断すらもかき混ぜ、ひとつに溶かしてしまうような力がある。
アニミズムを思わせるように、音のひとつひとつに神が宿る。その神々とともに、思想も人種もあらゆる境界を越えて、ただ踊り狂う人々の姿が浮かび上がる。
「神話を忘れた民族は滅びる」
そんな言葉を耳にしたことがある。どの国にも、どの民族にも、どの集団にも、そして現代の企業や家族にさえ、神話と呼べる信仰や物語がある。
バラバラに引き離されてしまった私たちの距離を、もう一度取り戻す力が、そこには溢れている。









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