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20200818
LSC2000 - ラブリーサマーちゃん
イントロから漂う期待感を全く裏切らない名曲「LSC2000」。whrm記事、感電にて言及された「時間の奪い合い」という考え方においても、最高の掴みと言えるのではないだろうか。ファーストビューならぬファーストサウンドで、一瞬にして曲の全景を理解させる。
気だるさを帯びた歌声と骨太なロックサウンドが展開し、後半からの転調、そしてストリングスへとつながる流れは歴史的名盤と呼ぶにふさわしい。『Hey Jude』へのオマージュすら感じられるサウンドメイクが、時代の流れの中で数々の名曲が生まれてきた瞬間と重なり、「故きを温ねて新しきを知る」を体現している。
どれだけ科学が進歩しても、他人の頭の中は本当の意味ではわからない。理解し合えないことを嘆くのではなく、「諦めたらそこで試合終了なんでしょ」と、かの名言を引用し、その人らしく生きる事を説く歌詞。そして曲の最後が
「壊せる距離にだけ愛が届くなら
ここにある真摯さは
届くかな心まで
届かせる 背伸びして」
で締めくくられている。
伝わらないなら、近づけばいい。もしかすると「壊せる距離」は技術の進歩によって伸び続けているのかもしれない。それでも「背伸びして」届かせようとする最後がなんとも言えず可愛らしくもあり、そして救いでもある。世界が分断され、フィルターバブルという言葉まで生まれているこの現代において、ほんの少しの背伸びで想いを届かせる努力を続けたいなと思わずにはいられない。









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