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20220309
NAKED BORN NAKED DIE - PIGGS
今やアイドルがどんなスタイルで活動しようと違和感を感じなくなるほど、多種多様となった現代。なにが王道でなにが変化球なのかの境目なんて無くなったように思う。
アイドル界の超重要人物でもあるプー・ルイ擁するPIGGSのパンクサウンド×アイドルというスタイルは、もはやギャップでもなんでもなく、彼女らに最適な表現方法なのかもしれない。
そして聴き手の受け取り方も多面的になった。
ところで世の中には、それ自体では意味が成立していない造語のような曲名のものがある。
『NAKED BORN NAKED DIE』
無理やり翻訳するなら『裸で生まれ裸で死ぬ』だろうか。
このwhrmでも再々取り上げてきたが、元スーパーカーのいしわたり淳治氏は、いい歌詞の条件とは「まだ名前がついてなかった感情」に名前をつけるような歌詞であるとよく口にされている。一見意味がわからないようなこの言葉は、いい歌詞の条件に限りなく近い。
Break it
Shake it
Drinking it
Naked
と韻が踏まれた英詞がトリガーとなり、彼女ら自身の思いをぶつけたような歌詞が展開されると、自分には全く関係のなかった言葉が、まるで自分ごとのように生き生きと躍動し出す。
心の中にしまわれていた何かを言い当てられたような気分だ。
文字通り包み隠さず感情を曝け出すような歌詞は、これまで無縁だったようなリスナー達にも届く魅力に溢れている。
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