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20201127
見えない物を見ようとする誤解 全て誤解だ - BUCK-TICK
意味深に名付けられたタイトル、そして歌詞の世界観を深読みすることなど無意味に思えてしまうほどに、ドラマチックな歌声と印象的なリフに引きずり込まれる。低音から高音へ跳ね上がるボーカル櫻井 敦司の歌声は聞くものを魅了する。
BUCK-TICKというバンドは、30年以上第一線で活躍し続けるレジェンドで、曲ごとアルバムごとに方向性は様々。その中でも、ボーカルとリフの魅力を最大限引き出した一曲なんじゃないだろうか。
同バンドに「唄」という曲があり、こちらも近いものを感じるが、「見えない物を見ようとする誤解 全て誤解だ」はより研ぎすまされた仕上がりになっている。例えるなら、暗く限りなく狭い空間なのに無限に広がる宇宙。そう、まるで千利休の「待庵」を連想させるような、極限まで切り詰めた芸術。
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