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20200109
踵で愛を打ち鳴らせ - The Chef Cooks Me
あけましたおめでとうございます。今年はじめの一曲ですね。どうぞよろしくお願いいたします。
ご紹介したいのはThe Chef Cooks Meの「踵で愛を打ち鳴らせ」。2019年に発売されたアルバム「Feeling」収録。 オリジナルは言わずと知れたAsian Kung-Fu Generationの同曲ですが、The Chefのアレンジが非常にうつくしい。原曲の疾走感や、U2のような高らかなリフレイン、遠く遠くに光る一等星を追いかける孤独なひとが、かつて自分がいたはずの世界を忘れぬよう己に繰り返し刻むような曲調は、技術的にとても優れていますが、The Chefによって歌われる、隣にいるたった一人への慈しみややさしさや哀しみをたたえた眼差しのようなものは、この曲を同じでいて全く非なるものへと変えているように思います。後藤氏が目を掛けるThe Chefの、彼らなりの最高のリスペクトを感じます。
よかったらぜひ聞き比べてみてください。
COMMENT
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- kato
原曲との聞き比べは、加藤さんの言うようにまったく別の一面を見せる。アレンジによって生まれ変わる恒例。
キラーワード「always」のボリュームひとつが曲全体の雰囲気をがらっと変えてしまう。デザインに置き換えるならフォントにあたるようなもの。たったひとつの要素の全体における音量が、方向性を決定づける。
(原曲はOK GOのPVを彷彿とさせる秀逸な作品)