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20201211

赤黄色の金木犀 - フジファブリック

コロナで、春夏のイベントがほぼほぼなかったせいか今年は、
なんだか時が進むのが早くって、もうM1決勝なのかーって思っている今日この頃。


今回はフジファブリックの『赤黄色の金木犀』について書こうと思います。


「冷夏が続いたせいか今年は、なんだか時が進むのが早い」

こういう、季節の移り変わりに敏感な感じって、きっと日本人っぽい感覚なんですよね。
和歌っぽくて、とても大好きな歌詞です。

「期待外れな程感傷的にはなりきれず」

この歌詞も大好きで、そして志村さんのここの歌い方が大好き。

歌...に限らず、演劇や映画とか、そういった表現物って、
多少大袈裟に表現するもんだと思うのです。

「愛している」なんて、日本人は普段あんま口にしないけど、JPOPではやたら「愛している」なんて言葉が出てくる。そして、それを皆が聴く。大袈裟に表現するからこそ、伝わるものがある。
それに、歌の場合は、日本人の感覚だと自分が声に出すとこっぱずかしいことを代弁してくれる、っていう側面もあるんだと思う。または、普通に口に出すとこっぱずかしいけど、歌として口に出したら許容されるって面もある。カラオケなら許されるのだ。だから日本にはいっぱいカラオケがあるんだと思う。

・・・でも、大袈裟な表現では表現できないことだってあるわけです。


そういえば、僕が学生の頃に失恋したときも、
真っ先に、脳内を流れたのは、この曲のこのフレーズの部分だったことあったなぁ。
意外と思ってたほどショックじゃなかった経験とか、きっとみんなあると思うのですが、
そういうときに似合うBGMや言葉って、世の中にあんまりないですよね。


一般に、期待すれば期待するほと、それがどっちに転ぼうが感情は突き動かされる。
感情を突き動かされないようにしようとすればするほど、「期待しない」って行動をとるわけで。。。

だから、「期待外れ」って言葉と「感傷的」って言葉はセットになりづらい言葉の組み合わせだと思うのです。
でも、この歌詞は、シンプルながらなんも矛盾していなくって、痒い所に手が届くような、そんな天才的な歌詞だと思うわけであります。

そんな天才が早くに亡くなってしまったのは、本当に本当にとても惜しいことです。
もう、志村正彦が死んで11年も経つんですねぇ。。。

Text by inosan

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コメント

期待していたというべきか、想像とは違うというべきか、思ったほどに感傷的になれない自分の心を、「冷夏」と重ね合わせて表現する繊細さ。

ただただ淡々と時間も感情もいってしまうのだけれど、そこに違いを加えるアクセントが金木犀。金木犀は季節の香りを告げる花で、秋の訪れを知らせてくれる。

きっとここで歌われている経験は、この歌の主役を成長させてくれる...と思わずにはいられない。

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inosan

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