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20200921
夏なんです - はっぴぃえんど
唐突ながら、ツイッターのタイムラインに流れてきた、
とあるスウェーデン人の日本のアニメ好きのお話を紹介したい。
彼は、アニメを見ていてBGMで流れてくる蝉の声を、
「夏の暑さを表すような架空の音」というように解釈していたらしい。
(「ガーン」とか「!?!?」とか、そういう表現手法の一種って思ってたんだろう)
で、日本の夏に実際に訪れた際に、蝉の声が聞こえて、
「日本の夏は本当にこんな音しているんだ!」
と驚いたと同時に感動したらしい。
さて、「夏だ!ビーチだ!開放的な気分だ!!」みたいな曲、
世界中にあふれていて、もちろんJPOPにもあふれているけれど、
「(古くから変わらない)日本らしい夏」をよく表した曲って、ぱっと思いつかなかったりする。。
(吉田拓郎の『夏休み』くらいしか出てこなかった)
もっと増えると良いなぁと、思う。
アニメほどではないんでしょうが、
はっぴぃえんども、海外で高い評価を受けているバンドの1つ(というか、海外でも日本のロックの礎を築いたバンドと認識されている印象)であり、
Yuckというイギリスのバンドがこの『夏なんです』をカバーしたりもしてますが、
海外でどうこの曲は解釈されているんだろう?ってことが、
冒頭の話を聞いてから、とても気になっているのです。
そして、改めて、「ですます調をロックの歌詞に用いる」という発明で日本語ロックの礎を築いた、はっぴぃえんどに敬意を表したい。
「ボーシーツクツクの蝉の声です」
という、意味のない言葉遊びの、その行間からにじみ出る退屈感が僕は大好き。
COMMENT
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- inosan
なるほど単なる夏の歌ではなく、「日本の夏」をオリジナルな日本人が歌った歌なのか。表面的な夏を表す日本語は、その奥に潜む文化をありありと伝える。
日本の夏にはお盆があり、先祖を敬う。畑では野菜が育ち、自然の恵みを享受する。活力に溢れた昆虫たちに、生命力を感じる。
何百年と繰り返されてきた夏の文化を、丁寧に丁寧に歌った一曲なんだろう。