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20200221
TWICE - クボタカイ
言葉が弾けると思われがちなラップと、メロディアスな旋律が、矛盾することなく同居している。「メロウなラップ」の表現に、思わずうなずいてしまうような巧みな均衡の上で、悠々とバランスを取りながら音を紡いでいる姿が浮かぶ。
色とりどりの音楽スタイルを偏らずに受け入れる若さが、日々に感じる焦りや不安やすぐにはぬぐえないメランコリーを、軽やかにまとめ上げて歌いきることに、底知れぬ技量を感じる。
「別に楽しいことだけが『若さ』な訳じゃ 無いでしょ」のひとことが突きささる。Hey, Siri.
COMMENT
1970年代に生まれたHIP HOPが、2020年ここまで進化したかと驚きを隠せない。デジタルネイティブ世代があらゆる音楽を、あらゆるデバイスから取り入れ、生み出された。温故知新とでもいうべきか。
どこかあきらめも入り交じったようで、それでいて何にも縛られず自由に放たれるリリックとテクニック。これが彼の言う「憂鬱」なのかもしれない。
最先端の技術に囲まれ、AIが人を凌駕しそうな未来が近づいてきている中、「hey siri」と皮肉も込めて問いかける姿に一種の抵抗を感じてしまう。
- マスター
- 皆さんからのコメントお待ちしております。お気軽に投稿してください。
- kato
優しく寂しく心地よい曲ですね。語りラップって感じで弾き語りもできそう。やってみようかなw ちょっと年齢ギャップありすぎかw
masterの好きな攻撃的ラップと違ってこれはこれで良いぞ!