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20191023
Exits - Foals
ロック&オルタナを基調とする英国のFoals。この曲ではキーボードが特徴的な使われ方をしていて印象に残る。唸り声のようなボーカルに知性的で澄んだマリンバのような打鍵音を並走させることで、掛け合いのような演出をしている。
歌詞とリズムは混沌としている。「我々を見張るものから身を隠す術はあるのか / 助けられなかった者を救済する術はあるのか」という猜疑心と後悔。世界はひっくり返ってしまい、先も見えない危機。歌詞が書き表すどこにも希望がない。そんな惨状を目の当たりにしても自分の内面で対話している光景が、二つの異なる音律によって浮かび上がってくる。そのときふと、曲のタイトル「Exits」を思い出す。これは出口を探す歌であり、そのために地平にある全てを見渡そうとしていたのだと。それは同時に、ほとんど絶望的な状況でも知性は変わらず呼吸していることを暗示し、小さくも確かで強い希望を残す。
COMMENT
ミステリアスで良き・・・シンセ?がいい味出してます、打鍵音が現実ではない
どこか異世界・近未来の雰囲気を醸し出すのにちょうどいい素材になるんでしょうね。- ツルミ
Foalsの1stと2nd好きで大学の頃よく聴いてましたわ。(最近聴いてなかったけど)
面白いリズムっすね。ダヴステップからの影響を感じる。- イノウエ
どこからも監視され、自然の前では無力さを痛感させられる。
まさに出口を見つけられない時代の混沌を音楽で表現。
それは頭の中の妄想なのか、現実世界なのか。聴いてるものにそれすらも曖昧にさせてくる。
そんな世界でも出口に向かって確かに歩んでいく姿を連想させる。
入り組んだ音を奏でる楽器とボーカルによって引きずり込まれてしまう。- マスター
- 皆さんからのコメントお待ちしております。お気軽に投稿してください。
- kato
曲の世界観の表現が日本のアーティストとはやっぱり違う感じがしますね。
こじんまりしていないというか、無限に広がりを感じるというか。。
何を言ってはるのかはまったくわかりませんが、タイトルと解説を読んだ上で聴くとすごく世界観が伝わってきて面白く聴けました。