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20201002

TOKYO FREEZE - Number Girl

同じロックバンドeastern youth主催のオムニバスアルバム「極東最前線」に収録されている、Number Girlの『TOKYO FREEZE』。音楽を生み出す同業者達から自身が吸収したものを、オリジナリティをもって返すアンサーのような一曲で、ROCKとHIP HOPが融合した挑戦的楽曲である。

他のナンバーガールの曲中にも頻繁に登場するワードが散りばめられているリリック。後のZAZEN BOYZによる『6本の狂ったハガネの振動』にもつながる。(こちらの曲もやばい)

思うに音楽家という職業は不思議な職業だ。日々の一瞬の出来事やその時の感情、哲学、平和を願う心、恋愛、応援..などを詞に起こし、メロディにのせて曲にする。直接的にモノを生産するわけでもなく、衣食住に関わるような必需品を生み出すわけでもない。アーティストがいなくなり、ライブを見ることも新しい曲に出会うことができなくなっても、物理的には何ら影響なく生きていける。

だが、なぜこれほどまでにリスペクトされ、人々を魅了し、お金を稼ぎ、崇高な職業として成立しているのだろうか。

その答えが『TOKYO FREEZE』にはあった。少なくとも自分にとっては。

ビートルズがTommorow Never Knowsによって挑戦しようとしたことも、ビョークがhuman behaviourによって人間らしい営みを見つめ直そうとしたことも、SuiseiNoboAzがliquid rainbowによってある種の宗教性を表現したことも、舐達麻がLife Stashによって嘘偽りないリアルを歌ったことも、すべて一本の糸のようにつながる。

『TOKYO FREEZE』のように挑戦的で、極限まで掘り下げた自己表現的作品を生み出し、それを受け取った人が何かを感じ取る。そんな営みこそが人間らしさなんじゃないか..そんな風に思う。

Text by master

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赫色が印象的な詩。「私がこうやって普通に生活している間に、どこかの国が戦禍で誰かの生活が失われているんだろうな」と何気なく想像することはできても、そこから掘り下げて言葉、表現し啓蒙することは職業アーティストの彼にしかできない芸当。自分にはないものを持つ人は眩しく感じる。物騒で難しそうな言葉の中に、彼の日常が垣間見えるワードと口語表現が見え隠れする対比が、聞いてる人に寄り添いつつも強烈な印象を与えるよう。物静かな語りの様なラップの裏にしては少しばかり騒々しい音もそれを後押ししているんだろうか。

tsurumi
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master

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