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ボーイズオンザラン

2008/09/17 [12:35]

真偽の程はあやしいものの、明徳義塾高校時代の朝青龍、ドルゴルスレンダグワドルジが、足腰を鍛えるために日夜駆け上がったという、三十六番青龍寺の石段を上ります。(写真)


(ほどほどの強さの朝青龍など見たくはない。
がんばれ朝青龍!)


続いて40キロ先の、三十七番岩本寺まで、
大小の峠に練馬くんと共に立ち向かい、
さらに40キロ先の黒潮町入野のキャンプ場にたどり着いたときには、もう薄暗く、
今日は朝から晩まで走り続けた気がします。


海あり山あり橋ありトンネルあり、
上下左右に振られまくる盛りだくさんの125キロは
我々ふたりの、篤い友情と隠れたライバル心の火花散る、熱闘ロードでした。
日さえ沈まなければどこまでも走り続けたかもしれません…。
テントを設営して中に入ると、
隣の若い男女の集団の宴など関係なく
瞬間で眠くなってきた。


ボーイズオンザラン、
両脚にたまった疲労物質のこの満ち足りた重さ。



高知ファイティングドッグズ

2008/09/16 [08:46]

三十一番竹林寺に参拝するため、高知市内を見下ろす五台山を駆け上がる。


中腹で、菅笠に笈摺をまとった、お遍路装束のサイクリストを発見し、
息を切らしながら、
どこから来たかとか、今日が何日目かとか、いつもの会話を交わします。


ところで、
クラス替え間もない春先、話したことがなかったクラスメイトと、体育の時間に同じチームにでもなって、
不思議に急激に打ち解けた経験が、男なら必ずあると思う。
口下手な僕にとっては特に、
体育の時間はそういう面で貴重な時間でした。
男同士の心的な距離を縮めてくれる、嗚呼、一本のパス!
五台山の木漏れ日の急坂をまさしく上りながら、
初対面の彼、練馬くんと話していて、
僕は久しぶりにこれを思い出しました。
スポーツって素晴らしい。
女子には分かるまい。(知らんけど)


さて、そんな風に出会い、すぐに親しくなった東京都N区から来た大学生お遍路サイクリストの練馬くんと、
ちょくちょくそれぞれの走行プランゆえ、離れながらも、概ね一緒に走りました。
夜、土佐市内の公園の東屋で、携帯コンロで軽く焼肉をして、
通報されんじゃないかと内心ヒヤヒヤしましたが、
痛快な晩餐を楽しみました。


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アイスクリン

2008/09/15 [09:54]

高知市内に点在する寺々をまわる。三十二番禅師峯寺が気に入りました。


小高い山の、木立の隙間から広い太平洋がのぞき見える良い立地で、
寺自体は、田舎町の、どこにでもありそうな静かで落ち着いた風の流れる寺。
石段よこに並んだお地蔵さまのうちのひとつが何となく目に止まり、
向かい合って交歓(?)していると、
掃除人のおばちゃんが、
「(その地蔵さんに)パワー感じる?」ときいてきました。
「何か、良いなと思いました」
「立ち止まるひと、多いんよ。さっきも、お爺さんが、<この地蔵さんに話し掛けられた>言うて、しばらく前に座り込んどった」


不思議です。
さしたる宗教心もなく、いわば不埒な気持ちでお遍路している僕にも、
このお地蔵さまは何かを送ってくれてるみたいです。


「頑張っとる人応援したいき、持ってって」
市内で、地元の方からお接待にあれこれ頂いて、
地方都市の商店街には珍しく「生きた」高知の商店街をそぞろ歩きして、
とっても気分よく、歩みを進めました。


よく走り、よく祈ろう。
気持ちを新たにした高知でした。



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