BLOG一覧から検索する

奄美へ

2009/01/26 [23:45]

奄美大島、名瀬港に到着してタラップを降りると、一日のうち最も気温が下がる夜明け間際だというのに、あまりの暖かさに笑いました。


寒さとの格闘ともこれで決着か。
と思うとちょっと寂しい気もしましたが、死なずに済んだ安心がやっぱりそれより大きいです。。。


とりあえずは奄美大島最北端の笠利崎を目指して走ります。
名瀬は奄美一の大都会なわけですが、スーパーが2つコンビニが1つ、ファミレスが1つ、映画館が1つ、の落ち着いた街です。
港に沿った位置にある小さな運動公園の中を何となく走っていると、
前方から、かなり本格的なランニングウェアを来た女性がジョギングで近づいてきました。
フォームもいかにも綺麗だし、奄美のランナーはカッコいいなあ。と思ってすれ違いざまにふっと顔をみると、


野口みずきさんでした!


「体調はいかがですか!」と訊ねることも出来ずに、あっという間に離れていってしまいましたが、
(走っているとき話し掛けられても困るでしょうが)
元気に走る野口さんに会えてラッキーでした。


街の人に聞くと、奄美はマラソンや駅伝に力を入れていて、よく合宿なんかがあるんだそうです。
冬でも暖かいし空気もきれいで、山あり海岸ありで道は変化に富み、そして車が少ない。
言われてみれば、ロードのトレーニングにはぴったりの場所ですね。
写真は、「すれ違うふたり」ということで。


comment (3)


富岡家の人々

2009/01/24 [22:19]

夕刻、暮れなずむ桜島に別れの汽笛を告げて、フェリー「なみのうえ」は奄美へ向けて九州島を後にしました。


鹿児島新港を出て1時間、ざわついた船内の空気も落ち着いてきた頃、
携帯電話が鳴りました。
阿蘇くじゅう高原ユースで知り合った富岡夫妻のお母さんでした。
そろそろフェリーで沖縄向かってるぐらいかなあ。と思って何となく電話してみた。ということで、
まさにその通り!と手を打ち(このブログのことは言ってなかった)、
後々まで気に掛けてもらってることに感謝しました。


阿蘇で、次熊本県に入るとき、良かったらうちに寄っていきなさい。と言ってもらっていたので、
実は、合志市の富岡夫妻宅に12月21日に赴いていました。
(そこで当初連絡が付かなかったカクジから電話があり、2日かけて佐世保にとんぼ返りしたわけですが、そんなルートの錯綜は別にいいとして)
そんなこんなで少しタイミングが合わず、
ブログには合志訪問のことは書かずに進んできて、
それが九州の心残りではありました。
するとフェリーに乗り込んだところでこの電話。
タイミングを得させてもらいました…!


12月21日は朝から土砂降りの雨でした。
22日は先方の都合が悪いらしいので、今日行かねばならない。雨中の走行です。
防府のオマール家を訪ねたときもこんなだったなあ、と思い返したりしながら、
土砂降りゆえ、濡れるのはもう完全に諦めて、走りました。
阿蘇で、家の位置と行き方を詳しく聞いていて良かった。
地図も携帯電話も容易に出せないし、道を聞く通行人もいない。
若干迷いながらも、記憶を頼りに目印を一個ずつ通過して、
「5軒ならんだうちの真ん中の家」にたどり着くと、
寒い中、お父さんが玄関先に出て待っているではないか!
「そろそろかな思てね、しかしあの説明でよう来れたっちゃんねー」


オアシスに到着した砂漠の隊商の気分で、
沸かしてくれていた五右衛門風呂で体を暖めます。
薪です。気持ちよくて面白くて、危うく僕も釜茹でになるところでした。


富岡夫妻は、後で見に行きましたが、畑で色んな野菜を作っています。
スーパーに行っても、野菜コーナーにはまず行きません。
自分のところで採れる野菜と近所のところで採れる野菜で、全部まかなえるそう。
食卓に並んだ料理の中心は自分ちの野菜です。
例えば味噌汁は、大根、人参、里芋、葱…、味噌も原料の大豆からして自家製でで、水も井戸水なので、おおパーフェクト。
合志の土の味がする素朴な味噌汁が、しみじみ美味しかったです。


夜は、近くに住む娘さん夫婦もやってきて、
4年生を筆頭に3人のお孫さんと1匹の犬が暴れ回る「体育館」と化した富岡家。
爺さんと婆さんと父ちゃんと母ちゃんと、孫、孫、孫、犬。
客人は、
大人と酒を飲もうとすると子供が放っといてくれないし、
子供と遊んでいると大人が呼んでくれるし、
犬にも犬好きが伝わって大いに甘えてくるし、
客人の幸せというものを思い切り感じていました。


僕をうちに招き、よくしてくれるのには理由がありました。
お母さんは、若い頃、僕のように各地を旅して回っていたことがあるそうです。
そのとき世話になった人に、


「もう私は恩返しできないから、「次の人」に、ね」


こういう発想がふつうに出て、そしてその通りに行動できるお母さんを僕は尊敬します。



夜遅く、夫妻の旧い知り合いらしい「田中さん」からいきなりの電話がかかってきた。
用がある電話じゃなさそうだったが、
お母さんはしばらく明るく話し、もう床に就いていたお父さんを、声を上げて呼んだ。
しかし酔って寝ていたお父さんはそれに応じなかった。
翌朝、お母さんは怒っていた。
夜中に変な電話をよこした田中さんに、ではない。起きてこなかったお父さんに、である。
「あんた人ば大事にせんで何の為に生きとるとね!」
頭を掻くお父さんと目が合って、笑ってしまった。



薩摩半島一周ラリー

2009/01/23 [20:28]

鹿児島発、鹿児島行き。


最後の打ち上げ花火よろしく、
「薩摩半島一周ラリー」を華々しくやってきました。
昇る朝日を合図に鹿児島市をスタートし、
約12時間後、鹿児島市に戻ってくると、


走行172キロ!


長らくトップだった北海道の(平取〜室蘭139キロ)、
これを越えたついこの間の、(長崎・川棚〜熊本146キロ)
を大幅に記録更新しました。
写真は円錐形の美しい開聞岳。



ALL  1   2   3   4   5   6   7   8   9   10   11   12   13   14   15   16   17   18   19   20   21   22   23   24   25   26   27   28   29   30   31   32   33   34