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お遍路同期生

2008/09/13 [06:45]

沿道にハイビスカスが朱い南国土佐の道を軽快に走っていると、 見たことのある風体の自転車のお遍路さんがとろとろ前を走っている。


師匠!
僕より前にいらっしゃいましたか!
初日に一緒だったお遍路6周目の親爺さんが、
既に高知入りして予想外にも僕の前を走っていました。
ナイス脚力。例によって耳寄りな情報をまた頂き、
「じゃあ、また、どこかで!」
と明るく挨拶してお別れしました。


二十五番津照寺、二十六番金剛頂寺を参拝し、
次の神峯寺は、結構な山の上にある。
麓の駅のガード下に自転車を置いて、歩いて上りました。
前夜泊まった河川敷の公園でたまたま一緒になった、歩き遍路のお姉さんと山登りです。
姉さんはニュアンス的に独りで登りたそうな感じもしたけど、
愉快で素敵な方だったので、図々しくいって同行させてもらいました。
姉さんの「汗を流したくて夜の川で素っ裸になって行水した話」と
「会社が倒産する日」は、すいません心から笑わしてもらいました。


お姉さん、楽しい時間をありがとうございました!


神峯寺は急な石段の厳かな雰囲気ある静かな寺で、
気持ちよく朝の参拝をしました。
水が湧いて石段よこに落ちてきていて、汲めます。
体の毒気が抜かれ、汚れた気持ちは流されるような、
冷たくて苦い、美味しい水でした。



青年弘法大師さま

2008/09/10 [22:53]

二十二番平等寺、二十三番薬王寺の参拝を終え、阿波の国徳島県は完了しました。


特に気に入ったのは、
十番切幡寺。十二番焼山寺。二十二番平等寺、など。
いいと思った所だと、
うまく説明できませんが、合掌して目を閉じていると、
力が抜けるような、心がほぐされるような、
何とも心地よい感じがあります。
今後も僕を待ち受けている寺々の個性に期待大です。


土佐の国高知県に入り、一つ目は二十四番札所、最御崎寺。
名も示す通り、室戸岬の突端にありました。
19歳の空海はここの岩穴に籠もって修行中に、悟りを開くわけですね。
岩穴は今も大事に保存されていました。
近くには、大仏みたいに巨大な、真っ白い若き弘法大師さまの像があって、
大師さまに見守られながら、僕はパンク修理をしました。
たまたまここでパンクしたんですよね。パンク治してて何か優しい気持ちになったのは初めてです。
老猫も優しい顔をしていました。



鶴と龍

2008/09/09 [17:54]

十八番恩山寺、十九番立江寺に参拝し、南に進み那賀川を一路さかのぼる。


二十番と二十一番は那賀川を挟んで向かい合う山のなかにそれぞれ建ちます。
名前がまずイイんですよね。
鶴林寺と太龍寺。


鶴林寺は車道が何とか引いてあるんで、
自転車で意地を見せて上ります。
汗みどろの巡礼者を、
木彫りの鶴たちがユーモラスに迎えてくれました。
太龍寺は山が険しすぎて車道がありません。
道の駅「鷲の里」からロープウェイがありましたが、
もちろん、登山道を選択し歩いて上りました。
大山以来の登山です。沢の水がきれい、猿でも居そうな気配だな。
達成感と共にたどり着いた太龍寺。
廊下の天井に描かれた巨大な龍がかっこいい!
渇いた体に今こそドラゴンウォーターが欲しくなりました。
(…覚えてる(笑)?)



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