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隠岐の風 その11

2008/07/31 [21:36]

「そうですか、自転車でー!大変ですなあ。担任の先生が来られとるのかとおもっとりましたよ」


怪しまれてもいけないので、子供たちの家族や港にいた地元の方々に「アイサツまわり」しつつ、
今日もりゅうすけ、ほのかと、さらにコウヘイも途中で現れ、泳いで遊びました。
ここの子供たちの過半数ですね。


珍崎の対岸にある、波止というところに僕は泊まっていて、
(西ノ島にキャンプ場は無く、どうしようかと観光案内所に行って聞くと、島内どこでもテント張っていいですよ。とのこと。何て大らかな島の文化!)
自転車で約1時間、ここから珍崎に「通勤」です。
本当にこんな島の学校の先生になるのも悪くないなあ…。
なんて思ったり思わなかったりしました。


気の弱いワルガキタイプのりゅうすけ、
可憐で恥ずかしがりだけどりゅうすけには負けないで言い返せる、ほのか、
そしてコウヘイは、我が道を行く気分屋で、ほのかにホの字でした。
みんなで一緒に大きくなっていく、彼らを
全校生徒千人を超える、住宅地のマンモス学校でずっと過ごしてきた僕は、
羨ましく思いました。


島に高校はない。
島後にいるほのかの姉のように、彼らも、早くから、島を出ることになる可能性が高い。
ここの未来を背負っていってほしいけど、
離島の生活は、本土の田舎町より、さらに格段に厳しいことを、
たった二週間の生活ですがまざまざと僕もを痛感しています。


何も答えを出せないけれど、珍崎と、愛ある子供たちに、幸あれ。


写真は、りゅうすけと、波止から見た珍崎方面、沈む夕日。



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