ABOUT
「あなたにこの音楽はどう聞こえていますか?」
サウンド・楽曲への理解、社会的・相対的な評価への理解、音楽的ルーツへの理解...
を本気で考え、週に一度アウトプットしてみる。
ここはその発表の場。
世の中に溢れる素晴らしい音楽。そのひとつひとつは、聞く人によって様々な形に変わる。ある人にとっては特別な意味をもつかもしれないし、ある人にとっては他愛もないその他大勢にすぎないかもしれない。
その聞こえ方をできる限り言語化し、素晴らしさを他者に伝えてみてはどうだろうか。伝えることで、より深く知ることができ、きっとその一曲は記憶に深く刻まれることになるだろう。
Weeklyの名の通り、週に一度、自分にとって特別な意味を持つ曲を徹底的に掘り下げて解釈を試みる。それはまた自分自身を知る行為なのかもしれない。
なぜ好きか?何に感動したのか?曲調、声質、サウンド、PV、ビジュアル、バンド演奏...など、音楽を構成する様々な要素を分解して、咀嚼して、アウトプットを繰り返す。それはきっと自分の人生にとっても意味のある行為だと思う。
そんな思いから立ち上がったプロジェクト、それが「Weekly Home Room of Music」。
アウトプットはインプットから生まれる。よく聞かれる言葉である。自分の好きを他者に伝えるためには、注意深くインプットを得る必要がある。この曲の構成は?演奏に使われている楽器は?コーラスの有無、歌詞の意味・メッセージ性...などインプットできる要素は無数にある。
普段あなたはどんな仕事をしているだろうか?どんな職種であれ、アウトプットは常に求められるはずだ。そのためにはたくさんのインプットが必須で、それを咀嚼して自分の言葉で表現しなければいけない。そうしなければ誰もあなたの成果物に評価を与えてくれないだろう。
「Weekly Home Room of Music」には、その鍛錬の一端になれば..という思いも込められている。
では、曲の何に注意を向ければたくさんのインプットを得られるだろうか。
まずはその曲を構成する要素である。Aメロ、Bメロ、サビ、Cメロと大抵の曲は、いくつかの固まりで進行していく。その固まりを見つけ出し、そのリズム、演奏、言葉数を注意深く聞き入る。
さらに歌詞に込められた意味を限界まで深堀してみる。誰に向けたメッセージなのか、いつどこで書かれた歌詞なのか。想像力を働かせ、自分の中に取り込む。
そしてそのアーティストの音楽的ルーツを探ってみる。そうすることで、この曲が生まれた本当の意味を見出すことができるのではないだろうか。
要素の分解、込められたメッセージ性、そして歴史的背景。それらすべてを自分のものにする。あとはそれを自分の言葉に置き換えてアウトプットするのである。
WHRMでは、数名のライターを招待し、それぞれがそれぞれの解釈で言語化を試みている。またそれを自分にインプットすることで思考の奥行きが深まるのではないだろうか。自分の解釈との差異を実感することで、たくさんの気付きを得られるのである。もちろん、単純に素晴らしい楽曲との出会いもある。
それぞれのアウトプットに含まれる象徴的なキーワード達を種に、思考の木々が育っていく...そんな副作用をも期待したい。
ここにいくつか代表的なキーワードを紹介しよう。
それは、色であったり、音楽の専門用語であったり、自然の情景を表す言葉であったり、またはデザイン用語かもしれない。そこに制限はなく、いかに自分に文章をひきつけ、掘り下げて自分の言葉で語れるか。「この音楽は自分にはこう聞こえるのだ」という解釈をアウトプットしているのである。
インプットがアウトプットを生み、またそのアウトプットからインプットを得る...そんな思考のループがきっとあなたの音楽ライフを充実させ、ひいてはあなたの職業、そして人生をも充足させてくれる。そう信じたい。
「Weekly Home Room of Music」が単なる音楽批評にとどまらず、あなたの人生を豊かにする一つのメディア、そして心の拠り所となるよう願わずにはいられない。
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